通、粋、どっちも反対は野暮。
素敵な絵馬は、
安間工房 https://www.yasuma-koubou.com さん。
安間さんに出会い、安間さんに新居にウッドブラインドを作っていただきました。ブラインドとかいろんな会社があるかもしれないけど、安間さんにつくってもらうことしか考えてなかったです。
人は基本的には野暮な生き物だと思います。
特にわたし。
野暮が目立たないようにしたい!と感じるのは自分のためじゃなくて、ご先祖様とか下の世代のためだなあと思います。
「ほんとに野暮な人だったよ」と語り継がれたくないし、子孫として言われたくないね。
9年通っているしらす屋さんがあります。
お店のかたのお人柄、そしてもちろん美味しい!
こちらのお店の「生しらすオンコール」のメンバーでもあります。
先日、しらすを買いに出かけたところ
「ちょっとお待ちくださいね〜、暑い時にごめんねー!」と
湯気のむこうから声がしました。
「ごめんね、お待たせ!いいところに来たね!今日のお昼に食べて!お昼これからでしょ?まだ冷蔵庫にいれてないから美味しいよ〜おぼっちゃまも好きなんでしょ?」
と、揚げたて釜揚げしらす!!
これを受け取る私は野暮になるわけですが、
野暮にさせないように言葉とアクションの全てに粋がつまっていて、目にも留まらぬという感じでいただいてしまいました。
こちらの奥様のお母様もそうでした。
ある時、マンションのエレベーターでおばあちゃんと一緒になりました。
おばあちゃんの荷物をじっとみる我が子。
「こんにちは。しらす、好き?これね、おばあちゃんのところのしらすなの。よかったら食べて。美味しいよ、ぜひ食べて!じゃあまたね」
と、1歳の子供の手に袋を握らせてくれていました。
エレベーターは閉まるし、
おばあちゃんへのお礼は大急ぎだし、お住まいがどこなのかもわからないし、しらす屋さんの名前がわかるものもない。この去り方も粋。
無事、おばあちゃんのしらす屋さんもわかり、それ以来しらすはずっとこちらです。
「ぜったい、ここ!」
です。
26歳のとき、
隣のおじさんに熱心にレクチャーされました。
安い、新しい、大きな派手な看板、それらなんかでは一過性のお客さんしか来ないんだよ。愛のない、ね。最近じゃハワイの観光客だってみーんなリピーターなんだから、
だから「自分は誰なのか」っていう仕事をしないといけないと思ってる。
何を売るかとか、何を教えるかとかじゃなくて、わかるか?
「あなたに会いに来たよ」っていう仕事をしないとだめなんだよ。
それがだんだんいい思い出になっていって、記憶に残って、また新しい世代と仕事が出来るようになる。
40歳を過ぎて、
自分の暮らす街にいろいろな大好きなお店や味ができてきておじさんの言葉をますます思い出します。
おじさんのお話の中には、
野暮な店、仕事をやってはだめだ、野暮なお客になってもだめだ、っていう戒めも含んでいたんだなあと思います。
なんとなくバラバラしてしまいましたが、
ざっと読んでいただいた方に、ちょっとでも伝えることができれば、嬉しいです。
新しい世代と仕事が出来れば、おじさんの話はまた私が誰かに伝えられるね!がんばらないと!野暮な年上の話なんて聞きたくもないね!
子供が水疱瘡、3連休にこれは野暮。でも仕事がお休みのときだったから通なチョイス。